猫箱をつつく

07th作品の感想・考察を垂れ流しです。

「新世紀エヴァンゲリオン」から考える「キコニアのなく頃に」①

※ この記事は「キコニアのなく頃に」はもちろん、「新世紀エヴァンゲリオン 旧劇場版・新劇場版・漫画版」のネタバレを含みます。

 

「キコニアのなく頃に」はエヴァっぽく楽しんでほしい、という竜騎士先生の意志の元に描かれた作品です。

そのためか、世界観やキャラクターの性質がエヴァにとても近いです。

邪推かもしれませんが、「キコニア」と「エヴァ」の類似点を踏まえたうえで、キコニアについて考察してみようと思います。

今回はキャラクターについて。

 

・リリャ = 綾波レイ

リリャは「粘土の少女」で、Phase1ラストで人格が変わったかのような描写あり。

リリャが死んで、別のリリャ(見た目は全く同じ)になった可能性が高い。

綾波レイも魂のない器が存在し、綾波が死ぬと入れ替わる。

綾波は幼少期にリツコの母に殺され、使徒との戦闘の中でも死亡するが、何食わぬ顔で主人公たちの前に現れる。

・ジェイデン = 渚カヲル

主人公(男)が大好き!!

・御岳藤治郎 = 碇ゲンドウ

子どもを駒として見ている。

ゲンドウは妻のユイをシンジに取られたと感じ、シンジを毛嫌いする。

 

個人的に似ているなぁと思ったキャラクターです。ただ、全員、性格は全く違います。

エヴァは旧劇場版・漫画版のストーリーは完結していて、キコニアよりも話が進んでいるので、エヴァのキャラの立ち位置からキコニアを考察します。

 

綾波レイについて

エヴァンゲリオン無人で操作するために必要なダミープラグは、綾波レイを基礎としている。

漫画版のダミープラグの描写:大量のコードが「脳」のようであり、綾波が入る試験管は「脊髄」のように見える。

つまり、「キコニア」における脳工場と類似していると考えられる。

「キコニア」のダミープラグ、無人ガントレット?だとすると、フィーアのいる地下施設等にいる、青い少女のガントレットが合致する。

「キコニア」で試験管から人が造れるようになったのは、リリャのおかげかもしれない?

綾波も試験管で造れる。材料はおそらく、地下に張り付けになっている使徒リリス」(白いやつ)。

使徒:地球外からやってくる宇宙人的なもの。人類の代わりになろうとして侵略してくる、神。リリスは2番目使徒で、「セカンドインパクト」が起きた原因の一つ。エヴァは神(リリス)を元にして人が造ったエセ神。

セカンドインパクト:第一の使徒「アダム」と第二の使徒リリス」の接触により起きた大爆発みたいなもの。人類は滅亡するはずだったが、ある人物の働きによってなんとか人は生き延びた。ただし、海は真っ赤になり、生き物は生きられなくなった。

→ A3Wにおける"環境汚染"もこれと似ているので、「キコニア」における「○○インパクト」は"戦争"の位置づけになる。

「キコニア」の地下施設のタイムカプセルに眠っているのは、リリス的なもの(ヒトを試験管から造れるようにした人物)?

 

渚カヲルについて

渚:シ者、カヲル:一音ずつ一つ前に戻すと「オワリ」となる。最後の死者。第一の使徒アダムの子ども。

主人公の碇シンジくんが大好き!(新劇場版)

ただし、漫画版での出だしはそんな感じはない。人の心が分からない人物、くらいの感じ。

綾波レイはシンジとの交流の中で心を知っていく。そんな時に渚カヲルが登場する。

アスカ、シンジがエヴァに乗れない時に使徒が出現、レイとカヲルが迎撃する。

その使徒は侵食型(ヒトの心を知ろうとして、心に入り込んでくるタイプの使徒)で、レイとカヲルの両方が侵食される。

その時に、カヲルの中にレイの心が流れ込んでくる。

それが、シンジに対する好意だったため、カヲルはシンジに恋をする...。

新劇場版 序・破・Qにおけるカヲルのおかしな言動

・会ってもいないシンジの名前を知っている

・「君だけは今度こそ幸せにしてみせる」発言

・ゲンドウ(シンジの父親)に対して「初めましてお父さん」発言

・Qでは最初からシンジに好意があるっぽい

・首に爆弾巻いて「また会えるよ」発言

恐らく、新劇場版の渚カヲルは旧劇場版の記憶を引き継いでいる可能性が高い。

そのため、シンジの名前を知っているし、幸せにしてみせるという発言をした。

※ 旧劇場版は、シンジと精神的におかしくなったアスカだけが世界に残され、シンジがアスカに「気持ち悪い」と言われて終わる。ハッピーエンドではない。

ゲンドウに対する「お父さん」発言は、旧劇場版においてゲンドウがアダム(カヲルの親みたいなやつ)の体の一部を体内に取り込んだことからか(予測)。

ループしているとすると、カヲルの言動全てに納得がいく。

ジェイデンとの類似点、「主人公に好意を抱いている」しかないが、シンジとカヲルの絡みはエヴァでも大々的に描かれているので、カヲシンはミヤジェイ...?

こじつけ・主観が多いが、「渚カヲル=ジェイデン」だとすると、

ジェイデンは記憶を保持したままループするキャラクターである可能性がある。

さらに、主人公のために主人を裏切る可能性もある。

※ カヲルはゼーレという老人会の指示に従って動いていたが、死に方は自分で決めたいと言って、ゼーレを裏切ってシンジに殺してもらった。

 

今のところ、「キコニア」と「エヴァ」で似てる感じが強く、考察できそうなのは主にこの2キャラです。

キコニアプレイ中、アスカやマリの存在は感じられなかったように思います。

マリ出てきちゃうと、主人公のお母さまとの百合が...(ケフン)

エヴァを意識して描かれただけあって、全体的にエヴァっぽいと感じました。

ただ、エヴァも捉え方が人それぞれあるので、竜騎士先生が「エヴァンゲリオン」という作品をどう捉えたか、がポイントになってきそうです。

あとはどれくらいエヴァに寄せるかという竜騎士先生の匙加減もありますので、この記事で書いたのとは逆方向に進むかもしれません。

 

竜騎士07「ジェイデンはただの逞しい腹筋を持ったジェイデンだよ?(ループッテナンゾヤー)」

 

...またエヴァを踏まえて考察してみようかなと思います。