猫箱をつつく

07th作品の感想・考察を垂れ流しです。

キコニアのなく頃に 【ギュンヒルドについて】

考察、というよりは推察。憶測が多いです。

今回は、ギュンヒルドについて。

 

ギュンヒルド:AOU ウォーキャット所属。試験管生まれ、貧困層。努力が報われてガントレットのエースとなる。

ギュンヒルドについて、個人的な疑問。

なんのフラグもなしにシールドが出なくなり、死亡したと思われるが、死亡シーンの描写はなく、不明。

他に死亡したと思われる、リリャ、鈴姫はフラグあり。

リリャ:クロエの「誰なんですか?」発言。クロエには電撃による制御権がある。

鈴姫:都雄の預言。藤治郎がガントレットの管理者権限にアクセスの描写。都雄は"アイツ"を殺すために必要であるため、鈴姫との戦闘に負けるわけにはいかなかった。

ギュンヒルドにはそういったフラグが一切ありませんでした。

そして、ギュンヒルドのシールドが出なくなった場面の後(おそらく走馬灯)で、クロエ・リリャ・コーシュカとのやり取りばかりが流れた。

同じケッテである都雄・ジェイデンとのやりとりは一切なし。

考えられること。

① 考察すれば誰がシールド無効化をやったのかが見えてくるようになっている

② ギュンヒルドによる自作自演

私はギュンヒルドが好きなので②を推したいのであります。。(以下、②とする根拠)

 

ギュンヒルド、マスターとの会話。

ガントレットナイトに這い上がる為に、形振り構わずチャンスを掴む為に、私だけが必死で、強いられた苦労の日々」

私だけが?マヤは?同じようにガントレットを目指していたはず。

ただ、ここは単に、兄弟の中でガントレットナイトになれたのはギュンヒルドだけで、私だけ、と表現している可能性あり。

しかし、ギュンヒルドはガントレットナイトになるために"形振り構わなかった"。

また、ギュンヒルドはギローイ基地にてSSクラスの上官。

ただ這い上がっただけのギュンヒルドが、あの年齢でこの階級になれるはずがない。

根拠はこれだけになってしまいますが、ギュンヒルドは誰かの駒。

生きている限りは駒として動くことしかできません。

そこで、死んだフリをする。(フィーアと同じ)

シールドが出ないフリをして、爆発に巻き込まれて死んだフリをして、逃亡。

これで、ギュンヒルドは誰の駒でもなくなります。

 

さらに、ギュンヒルド・クロエ・リリャ・コーシュカは、4人だけの仮想ルームを作っていた可能性があります。(クロエに自信を付けさせるために訓練所に送り込んでいた場面)

コーシュカがパンドラの人体実験のために接続不安定になっていた時の会話

リリャ「そっちはどうだった?」

ギュンヒルド「ご馳走様な感じです。サイコロの目が6や7の人たちは、人生が薔薇色で羨ましいです」

普段、自分がガントレットナイト判定Cから成りあがったことをあまり言いたがらないように取れるギュンヒルドが、この3人にはそのことを打ち明けていたのではないか、というような口ぶり。

フラグメントにおいて、ギュンヒルドはこの世界はおかしい(貧富の差などを含め)、滅ぶべきだ、と言っています。

コーシュカもこんな世界なくなればいい、と言っています。

この4人は、大人による不条理の被害者で、大人たちに一矢報いたいと思っているのでは?そして、それを目的としたグループなのでは?

こうすると、おかしな言動を取ったリリャ(大人たちのスパイ?)をクロエが排除したのも合点がいきます。

キコニアのなく頃ににおける主な陣営は以下。

A陣営:人を肉体から解放する。人類は精神世界で生きるべきである。

B陣営:プロメテウス騎士団。人類の生き残りをかけてA陣営と闘う。

どちらも、大人が絡んでいるはず。そして、子供を食い物にしている。

クロエ・リリャ・コーシュカ・ギュンヒルドの4人は、新たな陣営を築く。

C陣営:人類の滅亡。(シンプルな意味での滅亡。生きるに値しない。)

 

フラグメントにて、ギュンヒルド。

「人間は、所詮は動物では?私たちは、そんなにも高尚な生き物だったのでしょうか?」

精神世界で生きるのも、技術が必要。これは高尚な生物にしかできない業。

ギュンヒルドが誰かの駒であったならば、A陣営・B陣営の存在と目的くらいは知っていてもおかしくはないかと思います。

 

以上から、ギュンヒルドは生きていて(Phase1には死亡描写なし)、新たなC陣営を築き、大人たちに一矢報いるつもりなのではないかと考えました。

 

熱血クロエがこれに賛成するかなど、様々な問題はあるかもしれませんが、ギュンヒルドに生きていてほしいので、このような考察(空想)をしました。

キコニアのなく頃に 【妄想Phase1】

こんなものはどうせ妄想に決まっています。

 

・ジェイデンは都雄を愛している

・ジェイデンはPhase1では語られていない何かしらの役割を担っている

という超個人的な思考に基づいて作成しております。

 また、口調のコピーが下手かと思いますがお許しを!><

登場人物は都雄くんとジェイデンさんです。友情出演(セリフだけ)渚カヲルくん。

 

なく頃にの主人公だから、都雄ちゃんは誰かの悲願を叶えるための存在?

なら、俺が都雄ちゃんの悲願を叶える存在になってやるぜッ!

―――超天才ジェイデン様

 

...あれ?俺は...どうしたんだっけ。

ここは...?...あれは、地球?

赤く染まった地球。そこはもう、生命がいられるような環境ではないことは明らかだった。

そ、そうだ、都雄はッ!?

あいつ、暴走してッ!!止められるのは俺ぐらいしかいねぇ!!

早く、止めないと!!

そう思って、俺は...止めに入って...

...そうだ、それで俺は、呆気なく...都雄に殺されたんだ......。

なんで...なんでだよ....都雄ッ!?

そ、それで、ここはどこなんだッ!?どうして俺は生きて...!?

地球が全体が見える。居る場所は明らかだ。宇宙だ。

どうして俺は宇宙に居るんだよッ!?

早く地球に戻って、都雄を止めるんだ!!

―― ジェイデン。お前の役目はもう終わりだ。ご苦労だったな。

はぁ?何言ってんだ!俺の役目ってなんだよッ!?

―― お前の役目は御岳都雄と交友関係を築き、邪魔をすること。思った通りだ。プログラムとはいえ、人間だ。情はある。お前のおかげで御岳都雄に隙が出来た。我々の勝ちだ。

お、俺は...俺は...

―― ジェイデン。貴様という駒にもう意味はない。これで終わりだ。

目に見えない"何か"が俺の方に迫ってくる気配を感じた。

ここで動かなければ、俺は消される。"何者か"によって。

それは、人を超越した存在。俺はそいつらの...駒?

俺は...

...俺には、意思がある。

 

「ななな、なにすんだよジェイデン、この野郎ッ!!俺のファーストキスを返せッ!!!っていうか、ここ...どこだよ...?」

 

突然ジェイデンが目の前に現れたんだ。

そして...唇を奪われて...今に...至る...

お、思い出すだけで恥ずかしいぜ...お、覚えておけ、ジェイデン!!

「まぁまぁ、落ち着けって、都雄ちゃん。」

いつもの口調でジェイデンが諭す。

「お前!!さすがに破廉恥が過ぎるぞ!///」

「さすがにこの超天才ジェイデン様でも、暴れる都雄ちゃんを抱っこするのはちと厳しいんだよ...仕方ないだろ、暴れる子をあやすには、チューが一番なんだよω」

「もう少しだったんだッ!!もう少しで俺は、」

俺は...?

俺は、何をしていたんだっけ...?

ジェイデンに連れられ、ふわりと、どこかに立つ。

遠くに見えるあれは...真っ赤に染まった、地球。

ここは、どこかの惑星。

諸々の環境8MSの機能停止、医療用8MSの暴走...地球は荒廃した。

生きてる人間なんてほとんどいなかった。まさに、地獄。

そこで俺は、、、アイツと出会った。

アイツを見た瞬間に俺は...殺さなきゃと思って、それで...俺は...

 

アイツ...アイツアイツアイツアイツアイツアイツアイツアイツアイツアイツアイツアイツアイツアイツアイツアイツアイツアイツアイツアイツアイツアイツアイツアイツアイツアイツアイツアイツアイツアイツアイツアイツアイツアイツアイツアイツアイツ

殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス

 

「落ち着け、都雄。もう手遅れだ。」

手遅レ...?

「もう間に合わねえ。人類の負けだ。今頃みんな、死んじまってるぜ。」

「そんな...嘘だッ!!まだだ、まだ、みんな生きてるんだろ!?

なぁ、なんかのドッキリなんだろッ!?なんかのなく頃にだっけか?みんな殺されたフリしてビックリさせよー!ってやつだろッ!?そうなんだよな?」

「...なぁ、都雄ちゃん。お前が望んだ世界なんだぜ......?どうしてそれを拒むんだよ?」

「望んでねーよ、こんな世界!!」

「お前は戦争なんかしたくないって言ったぜ。戦争が起きるのは、人が居るから。人が居なきゃ、戦争なんか起こらねえ。つまりこれは、お前が望んだ世界だ。」

「違う!俺が、俺が望んだ世界は...!!」

「都雄ちゃん。聞くぜ。お前が望む世界って、なんだ?」

「俺が...望むのは...」

みんなが居る世界。俺たちガントレットで、平和の壁を守る世界。

「分かった。」

「分かった、ってなんだよ...もうみんな、死んじまったんだろ...?じゃあもう、そんな世界...ないじゃないかっ!作れないじゃないかっ!」

「もし、その世界に辿り着けるとしたらどうする、都雄。」

「なんでもしてやるぜ...今度こそ、俺は、みんなを守るんだッ!」

「大変だぜ?」

「それでも、俺はやる!!大浴場騎士団、団長として!!すべてを賭けて!」

「それが都雄ちゃんの、悲願なんだな?...じゃ、行こうぜ。」

「どこに行くんだよ...もう、手遅れだって...」

「約束したろ?

お前とならどこへだって一緒だって。

行こうぜ、俺と一緒に。

都雄ちゃんの悲願の世界に。辿り着こうぜ。」

 

分かってたぜ、都雄ちゃん。

神の悲願は、人類を滅亡させること。

こんなこと、都雄は望んでねえ。

多大なる犠牲を払ってでも、人類を残すこと。

これは大人の悲願だ。都雄の悲願じゃない。

俺は、都雄を一瞬でも止めて、隙を作るために生まれた存在。

人類の悲願を、阻止するために生まれた存在。

でも、俺にだって意志はある。

自らの意志で、運命に逆らうこともできる。

なく頃にの主人公だから、都雄ちゃんは誰かの悲願を叶えるための存在?

ダメだな、全然ダメだ。

いつから、都雄ちゃんが主人公だと錯覚していた?

どう見ても、都雄ちゃんはヒロイン、だよなぁ?

エンジェルモートの制服をあんなに完璧に着こなすんだぜ?

なら、主人公は俺だ。この、超天才ジェイデン様だぜッ。

だから俺が、都雄ちゃんの悲願を叶える存在になってやるッ!

 

帰ろうぜ、都雄ちゃん。

まだ間に合う、A3Wに。

俺が連れて行ってやる。

そしてもう一度、やり直そう。

都雄が望む、世界に辿り着こう。

うみねこのなく頃に 【霧江さんの動機】

うみねこのなく頃に」、「うみねこのなく頃に散」はプレイ済み。

コミックスもEP8最終巻まで読破しました。

今回はEP8で語られた真実(Confession)について。

 

戦人一家が犯人(主犯は霧江さん)でした。

この可能性はとても高いです。否定するのは難しい。

なぜならば、EP7でヤスが理御として生きる世界でも、霧江さんによって殺されてしまうから。

 

しかし、なぜ霧江さんによって殺されてしまうのでしょうか。

結局、どの兄弟も金に困っており、金銭的トラブルがやはり、生じたからでしょうか。

その可能性もあると思いますが、私は「霧江さんの絶対の意思によって殺された」と考えています。

つまり、霧江さんには右代宮家をほぼ全滅させるという絶対の意思があった。

これは「ひぐらしのなく頃に」の鷹野さんのルールを適用しています。

ではなぜ、霧江さんは右代宮家を全滅させる必要があったのか。

 

私は、「縁寿を右代宮というしがらみから解放するため」だと考えます。

普段、右代宮の兄弟はいつも言い争いをしています。

絵羽と蔵臼の不仲、末っ子の楼座に対する軽いいじめなど。

それはまだ微々たるものです。

一番の決め手は、「戦人の出生を隠されたこと」

戦人は明日夢さんの子どもではなく、霧江さんの子どもでした。

それが、留弗夫の体裁から、明日夢さんの子にされて、霧江さんからすれば、留弗夫も明日夢さんも取られたのです。

留弗夫「俺は今夜、殺されるだろうな」

霧江さんのパートナーである留弗夫が、このように言っています。

霧江さんは相当怒る?(感情を表す言葉では表記しきれないほどの感情を抱く)と、思ったのでしょう。

霧江さんに殺人衝動を抱かせるくらいのことだと、思っていたと取ることができます。

...もし、このことを、霧江さんがすでに知っていたとしたら?

ヤスが理御となるカケラでも事件は起きたのですから、ヤスから伝えられたわけではありません。

となると、この事実を知っていそうなのが、須磨寺(霧江さんの実家)です。

親族会議の日、縁寿は須磨寺に預けられていました。

霧江さんは須磨寺家を飛び出したとはいえ、親交はあった。

たとえば、戦人が戻ってくるタイミングで、須磨寺家が霧江さんに「真実」を伝えたとしたら。

ベアトリーチェとは別に、「戦人が帰ってきたことで惨劇が起きた」と言えます。

以下、私の推察です。

 

霧江さんは戦人が帰ってくるタイミングで、彼の出生が故意に隠されたものだと知る。

もちろん、自分の子どもであるなど、今さら受け入れることはできない。

自分の娘である縁寿も、右代宮にいたら同じような、悲痛なことに巻き込まれてしまうのではないか。

それを防ぐために、縁寿は親族会議には出席させない。(故意に下剤かなにかを飲ませ、欠席させた。)

自分は犯人になるから、縁寿のことはもう育てられない。

ただ、妹の霞は自分のことを恨んでいる。

霞に縁寿が引き取られれば、ひどい仕打ちを受けるかもしれない。

それを避けるために、右代宮家の誰かを生かす。

夏妃さんか、絵羽さんか、楼座さんか。

一番しっかりしているのは、自分の子どもとうまくいっているのは、やはり絵羽さんだろう。

そしたら、絵羽さんを生かす。

戦人は殺したい。だって明日夢さんの子どもだから。でも、縁寿は戦人お兄ちゃんが大好きだ。

...戦人は運命のルーレットに従おう。

 

この絶対の意思に基づいて、霧江さんは殺人を実行。

戦人は放置。誰かに殺されれば、自分の心が満たされるからそれでいい。

生きればそれで、縁寿が幸せになれるからいい。

自分の息子を殺した女の子どもなど、誰が育てたいと思う?

霧江さんはここまで読んで、「縁寿は鎹だ」という発言を絵羽さんの前でした。

これで、絵羽さんから同情が買える。

つまり、縁寿のことを引き取ってくれる可能性が上がる。

あとは、絵羽さんとの銃の撃ち合いで、自分が弾を外して被弾すればいい。

 

だから、ヤスが理御として生きても、殺されてしまう。

本当の惨劇を避けるには、戦人の出生を隠さないこと、なのではないかと思います。

霧江さんの「縁寿は鎹」という発言。ひどい発言です。

しかし、これは霧江さんの本心でしょうか?

縁寿を愛していたからこそ、幸せを願ったからこそ、この発言をしなければならなかった、ということはないのでしょうか。

なく頃にシリーズについて

考察、を謳っておきながら、私がやりたいことは、「あらゆる可能性について考えること」、思考の海に潜っていたいことですので、必ずしも真実を暴くことではないので悪しからず。

私はどちらかというと、「事実」よりも「動機」に興味がありますので、そちらの考察もしていきたいですね。

また、「キコニアのなく頃に Phase1」一周目プレイ後の考察にあたり、他の「なく頃に」シリーズとの共通点を見出すつもりはあまりありません。(多少はあるかもですが)

うみねこのなく頃に」は、「ひぐらしのなく頃に」の知識はなくても、各エピソードをきちんと思考しさえすれば解ける物語となっていました。

確かに、他の「なく頃に」シリーズとの共通点から考察することで真実に近づける可能性、より深い思考に至れる可能性はとても高いです。

しかし、他のシリーズについての知識がないと解けないなんて、「キコニアのなく頃に」から「なく頃に」シリーズに入ってきた方にはちと重すぎませんか?

そして、そのようなゲーム構築になっていないのではないかと思います。

なので、最初は純粋に、「キコニアのなく頃に Phase1」で出された情報だけで考察していきたいと思います。

 

これから書くことは考察ではありません。

「なく頃に」シリーズを通して、謎解きとは無関係ですが、めちゃくちゃ重要な「柱」について書こうと思います。

 

私は「うみねこのなく頃に」が07th作品の中で最も好きな作品です。

うみねこに心を動かされたのは理由は、大きく二つ。

1. 真実が一つであるとは限らない

2. ホワイダニット(動機)を大事にする(...心を蔑ろにするんじゃねぇっ!!)

これが、うみねこではもろに表現されていました。

うみねこの登場人物全員がこれらを理解することが出来ていたならば、きっと惨劇は起こらなかったのではないかと思います。

そして、ひぐらしのなく頃にでも、同じようなことが書かれていました。(ハマった当時まだ小学生でしたので、そこまで深く考えられていませんでした...)

1. 真実が一つであるとは限らない

うみねこでは、EP6でヱリカが悟っていましたね。

また、戦人は「この中に犯人はいねぇ、みんないい人だ」と、当初、言っていました。

しかし、ヤスからすれば、酷い人たちだったでしょう。

夏妃さんは厳しく接し、絵羽さんは蔵臼・夏妃を陥れたいがために、使用人にわざと意地悪くしていました。

見方が変われば、善人か悪人か変わってしまう。

このようなことがまだまだ他にもたくさん、うみねこにはあったと思います。

ひぐらしの中では、鬼隠し編罪滅し編が最もわかりやすい例です。

鬼隠し編。圭一視点では、レナや魅音は不可思議な、怖い言動をするようにしか見えていませんでした。

しかし、罪滅し編では、それは圭一の思い込みだった。

ここでは真実が二つあります。

圭一視点の「怖くて怪しいレナや魅音」、圭一以外の視点の「優しく気遣うレナや魅音

人がどういった心境で物事を見るかによって、その見え方は変わります。

罪滅し編で、圭一は自分が間違っていた、というように捉えています。

しかし、うみねこを読んだ私はそうは思いません。

鬼隠し編の圭一も、一つの、正しい捉え方だったと思います。

現に、レナや魅音の言い方の中には、圭一を怖がらせるような言い方をしていたものもあると思います。

レナの「嘘だッ」は強すぎましたし、魅音の「殺しておくべきだった」も過激すぎます。

『人の見え方の数だけ、真実はある。そしてそれは、どれも間違っているわけではない。』

2. ホワイダニット(動機・心)を大事にする

うみねこではウィルさんがいるので説明不要でしょう。

ひぐらしでは、動機を大切にする、というよりも「信じる心を大事にする」趣旨でした。

さて、個人的な意見ですが、竜騎士先生はこれらをとても大事にしていらっしゃるのではないかと思っています。

なので、キコニアのなく頃にでも、これらは重要なテーマになるのではないかと考えます。

1つ目の、「真実は一つであるとは限らない」

これはPhase1でもよく出てきました。特に、セシャトと藤治郎の会話。

「人は右か左かしか選べないし、それ以外を認めない」

このような趣旨の会話です。...愚かなるかな人の子よ。

2つ目の、「心を大事にする」

これはジェイデンさんとミャオの関係で見て取れました。

また、最後の鈴姫との戦闘での都雄くんがそうでしたね。

「信じられなくて何が平和の番人だ」、と。

 

これらは「なく頃に」シリーズで共通して出てくる重要な考え方であると思いますし、私はこれらによって、07th作品に心を引き付けられました。

なので、「キコニアのなく頃に」でも、これらの趣旨が、謎を解くうえで重要な、根本的に持っておくべき考え方なのではないかと、個人的に思います。

考察には関係なさそうな、藤治郎やセシャトのそういったやり取り、もしかすると動機の理解などで重要になる時が来そうです。

 

また、これらを理解できれば、日常生活がとても楽になります。

むやみに人を拒否する必要なんかありません。「そういう考え方もあるよね」というだけで良いのです。

07th作品はやはり、私の人生の手引書ですッ!

キコニアのなく頃に 感想・考察 【ゲーム構築】

07th Expansion「キコニアのなく頃に Phase1 代わりのいる君たちへ」

8日で完走しました。音楽室まで開放しております。

以下、ネタバレ込みの感想・メモ・考察

 

ひぐらしのなく頃にうみねこのなく頃に、そしてキコニアのなく頃に

共通点は、大人 対 子供、子供は大人の都合で踊らされる、という構図。

その色が今回はかなり強かったと思いました。彼岸花の咲く夜にと比較しても。

そして、ひぐらしの猫箱は「雛見沢」、うみねこの猫箱は「六軒島」、キコニアの猫箱はおそらく「地球(世界)」

B3Wなんて、完全に猫箱として閉ざされています。

A4Wでは、第四次世界大戦?がなぜ起きたのか、なぜ大勢が死んだのか、謎に包まれる、猫箱が閉ざされていることかと思います。(あれは第四次世界大戦と呼べるのか?)

 

御岳都雄くんが主人公とされています。ガントレットという、少年兵みたいな感じ。強いが、弱い。

思ったのは、結局、金と知力のあるやつがある程度世界を操れる。

武力だけではいけない、いや、むしろ武力はそういう奴らの駒になる。

だから、考えることを辞めた瞬間に駒になる、頭を使わなくなったら誰かの手足になるしかない。

現に都雄くんってば、自分よりも弱い武力も全然ない親父殿の人形みたいになってる。

親父殿が持っているのは、お偉方へのコネクションと、情報、金。やはりこの手札は強いと思いました。

都雄くんが「目が欲しい」と言いました。LATO以上の目を手に入れられれば、都雄くんの望む「第四次世界大戦を回避した世界」に辿り着けるんじゃないでしょうか?くすくす...

 

疑問に思ったのは、「なぜ都雄くんはキコニア生まれである必要があったのか?」

殺人プログラムなら、別に試験管生まれで良くない?指導とかいろいろ面倒なんだよね?

ギュンヒルド曰く、「都雄の周囲をものすごく観察してアドバイスできるのは、キコニア生まれだから」だそう。

都雄くんがキコニア生まれで周囲のガントレットの能力を上げたかった?(駒を強くしたかった?)

それとも、キコニア生まれじゃなければプログラムできなかった、とか、キコニア生まれの方が試験管生まれよりもP3が圧倒的に良い数値が出る、とか?

 

それと、ミャオについて。

変だなと思ったのが、藤治郎やネタバレ都雄(君は鈴姫とコーシュカを殺すんだよと預言というネタバレかましたプログラム)がミャオについて一切触れないこと。

そして、当たり前のようにミャオとジェイデンさんが付き合っていること。

都雄くんがもし誰かを好きになったら、1つの体で2人と付き合うことになるのでしょうか?

○音さんみたいに。ただ、その葛藤とかの描写が全くなくて、釈然としない...のはうみねこのなく頃に読みすぎ??

他の方の考察では、「パラレルプロセッサーであることを打ち明けるのはとても難しいはずなのに、ミャオは一瞬で打ち明けられ打ち解けている」という点に触れていました。[1] 確かに。

妄想ですが、ミャオは都雄くんが演じているだけなのでは?と思いました。

都雄くんはジェイデンさんのことが好き。でもツンデレだし言いづらい...そうだ、女の子の別人格がいるという設定であれば、付き合っちゃえるのでは?!

と考えた都雄くんが生み出した人格...なりすまし、的な?

ただ、ジェイデンさんがわずかなやり取りの中で「都雄とミャオちゃんの区別はつくようになった、都雄の演じるミャオちゃんは分かる」と言っていたので、そこまで精密に、瞬時に、役者でもないのに、演じ分けられるものなのかという疑問は残ります。

 

これが疑問。以下は、ゲームを構築します。

 

対立関係は、神と人(+人ならざる者)

神≒三人の王(駒)対 プロメテウス騎士団。

神は人類の滅亡を。三人の王は人類の文化の衰退と大幅な減少を。プロメテウス騎士団は人類の生き残りを。それぞれ望んでいます。

三人の王については、預言書通りに事を進めようとはしていますが、「人類を一人残らず滅亡させよう」という姿勢ではなさそうなので、神とも若干異なる立ち位置かも。

ただ、駒としてそう思うようにプログラムされているだけだったりして。

プロメテウス騎士団団長セシャト。よく見ると耳みたいなのが生えています。預言書の例外だと主張。

また、彼女の脳はスパコンでも数時間かかるような解析(セキュリティロックの解除)を一瞬でやる、脳に負荷がかかって常人にはできない作業をこなせる、等超人じみた能力を見せます。

人ならざるもの。藤治郎が"王"と呼んでいたので、そう呼びます。

でもなぜか、人類の生き残りを願っている。

そして、三人の王の秘書・ジェストレスも何かしら、狙い(悲願)があるようです。

そしてジェストレスと藤治郎の親密そうな関係。

ここ二人は都雄くんを使って、何かするんじゃないかなーと思いました。

隠れ第三勢力的な。直感ですが。

 

今のところ、都雄くんが望む世界は来ないと思います。

頭のいい大人に踊らされる、主人公なのに、駒。

ただ、預言書にはない動きを見せた(騎士団の作成)ので、ちょっと特殊な駒かもです。

 

 

[1] 参考にさせていただいたブログ記事です。

nagomi753wtc.hatenablog.com